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トップ > レギュラーコーヒー > エル ベルヘル農園 ピンクブルボン種 ウォッシュト /コロンビア(200g)

エル ベルヘル農園 ピンクブルボン種 ウォッシュト /コロンビア(200g)

価格 :  円(税込)
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エル・ベルヘル農園は、コロンビア南西部、カウカ県の標高2,250mに位置するコーヒー農園です。

畑を営むのは、ホセ・リサンドロさん。

彼の家族はもともと、トウモロコシや豆、そして「フィケ」を育てて暮らしていました。

 

この「フィケ」という作物に、少しだけ寄り道させてください。

フィケは、アガベによく似た、コロンビア原産の植物です。肉厚の葉から繊維を採り、その繊維は糸になり、縄になり、やがて袋になる。

コロンビアでは「国民的繊維」とも呼ばれ、その主要な産地のひとつが、ほかでもないこのカウカ県です。

そして、この繊維がもっとも長く担ってきた役割こそ、コーヒーを詰める「麻袋」でした。

 

十九世紀の終わり、コーヒーの輸出が伸びるにつれ、通気性に優れ、豆を新鮮に保つこの繊維は、コーヒーを運ぶ器としてうってつけとされ、引く手あまたになりました。今でも、コロンビア産コーヒーの袋の多くが、このフィケで織られています。

余談を重ねれば、カウカでフィケが根を張ってきた背景には、コカのような不法な作物に代わる、堅実な現金収入の手段だったという事情もあります。土を相手に、気の長い作物を選び続けてきた土地なのです。

つまりリサンドロさんの一家は、長いあいだ、コーヒーを詰める袋になる植物を育てていたわけです。

それがレッドブルボンの成功をきっかけに、いまはその袋の中身そのものを育てる側に回りました。

 

さて、肝心のコーヒー。

品種は、近年とりわけ評価の高いピンクブルボン。

この豆の輸出を担うBANEXPORT社は、発酵や乾燥の技術を身につけた生産者へ、ゲイシャやピンクブルボンといった希少品種の苗を託し、その栽培を後押ししています。レッドブルボンで実績を重ねたこの農園もまた、そうした流れの中にあるのでしょう。

 

精製は、味わいがすっきりとまとまるウォッシュトで、焙煎はミディアムハイ(中浅煎り)。

口に含むと、まず柑橘を思わせる明るい酸味。鋭さはなく、すっきりとしています。その酸を追うように、蜂蜜のような甘さがほのかに残ります。

 

袋を作っていた手が、いま、その袋に詰まる中身を育てている。

長い道のりの先に実ったこの一杯は、声高に何かを主張するでもなく、ほのかな酸と甘さで、エル ベルヘル農園の歴史を運んでくれます。